どうして40年も前に無農薬有機農業を始めたのですか?とよく聞かれることがあります。
それは、食と健康のかかわりについて書かれた一冊の本との出逢いからでした。
それには、人間本来の食のあり方はどのようなものなのか、なぜ病気になるのか、医者に見放された人が食べ物を正すことによって、なぜ病気が治ってゆくのか等々、良い食べ物と、正しい食事のとり方について書かれていたのです。
農薬や食品添加物などの化学物質が、どれだけ体を害しているか、又、穀菜食の基本を忘れ、肉や卵や牛乳などの動物性食品偏重の食事が、体にどれだけ悪影響を及ぼしているか、といった事など、すべてが納得のいくものでした。
そして自らも玄米自然食を始め、その確かさと大切さを知る中で、人の健康も植物の健康も基本は同じではないか、という思いから、農薬や化学肥料を一切使わない無農薬有機農業に取り組みました。
そして尚、その後の様々な経験や学びの中から更に進めて、肥料も堆肥も何も全て一切使わない究極の農法、「自然栽培(完全無農薬・無肥料栽培)」に切り替え、今日に至りました。
当初は買って頂く当てもないままに始めたこともあって、売れ残ったものを畑に持っていって、土に返したり、一年間、丹精込めて育てたものが、異常気象や予期せぬ害虫の大発生で、収穫を前にして壊滅的な被害を受け、天を仰ぎ、無念の涙をしたことも幾度かありました。しかしそんな中にあっても命を育む食べ物に、体を害する恐れのある化学物質は、なんとしても使いたくない!その思いだけは強く持ち続けてきました。
そして、行き詰まりそうになった時、悩んだ時、山の木々は、野の草は、と問い正し、基本に立ち返り、観察と工夫と我慢を繰り返しながら、一つ一つ乗り越えて来ました。一口に自然栽培といっても、そこまでには畑に街に感慨深い数々のドラマが生まれました。そして時間の経過と共にそれが楽しい思い出となりました。
よい食べもので、みんな健康で幸せになって欲しい!
三尾農園の変わらぬ思いです。
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